優秀賞
知をたどるクジラ
佐々木 のぞみ
札幌市立大学デザイン学部 デザイン学科 人間空間デザインコース
共同制作者/石井 桃子
日本には「出る杭は打たれる」という言葉がある。皆と同じであることに価値を持つ日本において、特異な才能を持つ人々は周囲の人から疎まれ、陸に自身の居場所を失う。
私達は今日の日本が抱える難民を、出る杭となってしまった研究者、芸術家たちと定義した。
大きなクジラが小さなオキアミを捕獲するように、海に浮かぶ避難所に杭たちは導かれてゆく。
陸地を離れることで様々な柵から開放された杭たちは研究に没頭していく。
この避難所はクジラを型取り、緩やかな大屋根で覆われている。この大屋根を支えるのが5つの大きな”コア”である。そのコアの中で研究者たちは活動し、その活動が海の外へと滲み出していく。
コアは船底までつきぬけ、甲板を堺目として上は研究棟、地下が生活空間と用途を分けて設計した。
ここで研究を重ねた杭たちはもう、打たれる弱い杭ではない。これからの日本の先頭を行く人となるだろう。
私達は今日の日本が抱える難民を、出る杭となってしまった研究者、芸術家たちと定義した。
大きなクジラが小さなオキアミを捕獲するように、海に浮かぶ避難所に杭たちは導かれてゆく。
陸地を離れることで様々な柵から開放された杭たちは研究に没頭していく。
この避難所はクジラを型取り、緩やかな大屋根で覆われている。この大屋根を支えるのが5つの大きな”コア”である。そのコアの中で研究者たちは活動し、その活動が海の外へと滲み出していく。
コアは船底までつきぬけ、甲板を堺目として上は研究棟、地下が生活空間と用途を分けて設計した。
ここで研究を重ねた杭たちはもう、打たれる弱い杭ではない。これからの日本の先頭を行く人となるだろう。
(平成30年度)第25回ユニオン造形デザイン賞
テーマ:「日本のアジール・フロッタン」
審査員:遠藤 秀平氏 審査講評
賞 | 受賞者氏名/所属機関 | 作品名 | 共同制作者 | 賞金 (単位:千円) | |
優秀賞 | 砂田 頼佳 東京大学工学系研究科 建築学専攻 | 十二隻の難民 | 作品 | 500 | |
優秀賞 | 佐々木 のぞみ 札幌市立大学デザイン学部 デザイン学科 人間空間デザインコース | 知をたどるクジラ | 作品 | 共同制作者/石井 桃子 (札幌市立大学デザイン学部デザイン学科) | 500 |
優秀賞 | 名畑 碧哉 フリーランス | たゆたい、くっつく島 | 作品 | 共同制作者/ 小野 里紗 (フリーランス) | 500 |
佳作A | 鏡 亮太 名古屋市立大学大学院 芸術工学研究科 芸術工学専攻建築都市領域 | Noah’s Ark ~コンテナハウスが飛来する未来~ | 作品 | 共同制作者/ 太田 将司 (名古屋市立大学大学院 芸術工学専攻建築都市領域(芸術工学研究科ランドスケープ専攻大野暁彦研究室)) | 150 |
佳作A | 横山 隼也 東京大学大学院 建築学専攻 | たゆたう | 作品 | 共同制作者/ 二上 和也 (東京大学大学院建築学専攻) | 150 |
佳作A | 高橋 一稀 京都大学大学院 工学研究科 建築学専攻 | 陸の箱舟 -非常と日常を漂流する木造小屋- | 作品 | 共同制作者/ 川上 周造 (京都大学大学院 工学研究科 建築学専攻) | 150 |
佳作A | 今枝 龍哉 株式会社梓設計 | 船湯 SEN-TO | 作品 | 共同制作者/ 後藤 正太郎 (株式会社梓設計) | 150 |
佳作B | 森井 大睦 九州大学芸術工学部 環境設計学科 | Bulles de croître 成長する泡 | 作品 | 100 | |
佳作B | 馬場 隆介 鹿島建設 建築 | 海ヲ洗濯スル漂泊船 ~Asile flottant as a bearch purification ship | 作品 | 100 | |
佳作B | 北山 勝哉 首都大学東京大学院 建築学域 | モノの方舟 | 作品 | 共同制作者/ 佐藤 睦 (首都大学東京大学院 建築学域) | 100 |
佳作B | 鈴木 翔之亮 フリーランス | <植/食>生する方舟 | 作品 | 100 | |
合計11件 | 総額 2,500 |