奨励賞
Re Light House
安田 星香
福井大学 工学部 建築・都市環境工学科
「もういちど灯す(Re Light) 灯台(Light House)」
灯台は航路標識として主に岬にいる「働きもの」です。
しかしGPSの登場によりその存在意義が問われ、約400基の灯台の廃止・撤去が進められています。
また、灯台は人の為に作られた人工物でありながら、自然と調和し美しい風景の一部として溶け込んでいます。
つまり灯台は風景をつくる表現者という意味でも「働きもの」と言えます。
この灯台の住宅は、滅びゆく灯台の存在を見直し、海と陸、そして地域と人をつなげる家として誰でも楽しめる、画家の家・ギャラリーとしました。将来的には画家の作品が残って灯台全体がギャラリーになり、住人が変わっても生活の光があることで、灯台は内側からも働き(表現し)続けます。
そして、灯台自身が雨水活用と発電をすることで、厳しい環境や立地の既存の灯台でも再活用できます。
さらに、余った電力を地域の人々に分配することで、海に光を灯す灯台は地域住民の生活にも光を灯すのです。
(2019年度)第26回ユニオン造形デザイン賞
テーマ:「働きものの住宅」
審査員:中村 好文氏 審査講評
賞 | 受賞者氏名/所属機関 | 作品名 | 共同制作者 | 賞金 (単位:千円) | |
優秀賞 | 馬場 隆介 鹿島建設 建築設計 | 働きものシェルター ‐Shelter Overlapping with Wind‐ | 作品 | 400 | |
優秀賞 | 白井 雅人 東洋大学 大学院 理工学部 建築学専攻 | 小さな連関の構築 | 作品 | 共同制作者/ 石井 桃子 | 400 |
奨励賞 | 安田 星香 福井大学 工学部 建築・都市環境工学科 | Re Light House | 作品 | 350 | |
秀作 | 坂本 真希 崇城大学 大学院 建設システム開発工学専攻 | シャル・ウィ・ハウス | 作品 | 共同制作者/ 大城 翔茂 | 300 |
秀作 | 落合 諒 東京理科大学大学院 理工学研究科建築学専攻 | モノが彩るイエの灰インフラ | 作品 | 共同制作者/ 七五三掛 義和 | 300 |
佳作 | 山本 康二 豊田工業高等専門学校 建設工学 | Gnomes’ Village | 作品 | 150 | |
佳作 | 江邨 梨花 日本大学生産工学部建築工学科 居住空間デザインコース4年 建築意匠 | 夏、雪室で会いましょう | 作品 | 共同制作者/ 鈴木 輝 | 150 |
佳作 | 楊 翌呈 東京理科大学大学院 理工学研究科建築学専攻 | 私と干潟の故事 | 作品 | 共同制作者/ 青山 実樹 | 150 |
佳作 | 佐藤 稜 三重大学大学院 工学研究科 建築学専攻 | めぐる雨、あしたへ生きる | 作品 | 150 | |
合計9件 | 総額 2,350 |