佳作
背景の家
草ヶ谷 友則
フリー
大きさは背景を一瞬にして変える。
100m×100mの大きさを持った空間のユニットバスを想定する。そこでは、すでにユニットバスという記号が持つスケールや機能性は失われ、そのなまえだけが残る別の空間が姿を現す。それは、空間の肥大化による住宅の不在を告白し、壁と機能は空間を鮮やかに映し出す。
ここに記述するのは肥大化した空間が内包する住宅の不在によって現れる住宅ではない住宅。超豪邸。
住宅におけるモノと人との距離や壁との距離は、その場の空間をある特定のなまえによって想像させるが、想定されない大きさに置かれる住宅の記号は超現実な空間と共にそれ自体は背景の一部となる。超豪邸が内包するものは、背景の一部とその憂鬱さである。
100m×100mの大きさを持った空間のユニットバスを想定する。そこでは、すでにユニットバスという記号が持つスケールや機能性は失われ、そのなまえだけが残る別の空間が姿を現す。それは、空間の肥大化による住宅の不在を告白し、壁と機能は空間を鮮やかに映し出す。
ここに記述するのは肥大化した空間が内包する住宅の不在によって現れる住宅ではない住宅。超豪邸。
住宅におけるモノと人との距離や壁との距離は、その場の空間をある特定のなまえによって想像させるが、想定されない大きさに置かれる住宅の記号は超現実な空間と共にそれ自体は背景の一部となる。超豪邸が内包するものは、背景の一部とその憂鬱さである。
(平成19年度)第14回ユニオン造形デザイン賞
テーマ:「超豪邸」
審査員:五十嵐 太郎氏 審査講評
賞 | 受賞者氏名/所属機関 | 作品名 | 共同制作者 | 賞金 (単位:千円) | |
大賞 | 田村 翔 芝浦工業大学 大学院 工学研究科 建築工学 | 装う家 | 作品 | 共同制作者/ 山下 祥平 (金沢美術工芸大学大学院デザイン専攻) | 1,000 |
優秀賞 | 澤谷 徳幸 千葉大学 大学院 工学研究科 | みえる光の路 | 作品 | 500 | |
入選 | 皆川 拓 千葉大学 大学院 工学研究科 建築・都市科学 | 目覚めの家 | 作品 | 100 | |
入選 | 幸村 雄太 芝浦工業大学 大学院 工学研究科 建設工学 | ガリバートンネルハウス―超/長豪邸 | 作品 | 共同制作者/ 小林 怜二 (芝浦工業大学大学院 建設工学専攻) | 100 |
入選 | 久保 秀朗 東京大学 大学院 建築 | 即身成仏の家 | 作品 | 共同制作者/ 都島 有美 (九州大学大学院) | 100 |
佳作 | 草ヶ谷 友則 フリー | 背景の家 | 作品 | 30 | |
佳作 | 木原 圭崇 今村雅樹アーキテクツ | 「見せびらかす」住宅 | 作品 | 共同制作者/ 小関 恒司 (日本大学大学院 今村研究室) 福永 雅美 (日本大学大学院 今村研究室) | 30 |
佳作 | 守行 良晃 京都工芸繊維大学 大学院 近代建築史 | 超・都心居住、命の価値は1人当たり1万円 | 作品 | 30 | |
佳作 | 斎藤 隆太郎 東京理科大学 大学院 工学研究科 建築学 | LOCK HOUSE | 作品 | 共同制作者/ 萩野 太郎 (東京理科大学大学院 工学研究科建築学専攻) | 30 |
佳作 | 大平 貴臣 大平貴臣建築設計事務所 | X house | 作品 | 共同制作者/ 関口 翔 (慶應義塾大学大学院 理工学研究科隈研吾研究室) | 30 |
佳作 | 川上 赳 東北大学 大学院 都市・建築デザイン学講座 都市・建築理論 | 夢想の家 | 作品 | 共同制作者/ 奥野 幹 (東北大学大学院 都市・建築デザイン学講座 都市デザイン学分野) 花村 和也 (東北大学大学院 都市・建築デザイン学講座 都市デザイン学分野) | 30 |
合計11件 | 総額 1,980 |