優秀賞
浮遊する伽藍
菅野 正太郎
mi Co.
共同制作者/園家 悠司
寺は本来、寺子屋、施療、駆け込み寺といった地域の生活インフラとして存在していた。都市において閉塞感をもたらしている木密地域と寺町の境内に着目する。「生活インフラ」を都市に開き、寺町を核とした領域の再編を考える。東京の寺町は、近世・近代を通して寺本来の日常生活の受け皿としての役割が失われていった。木密と境内を使いながら、寺本来の生活の受け皿としての役割を構築する。境内の敷地に仮設建築を建てる事で、木密を建て替えることを計画する。境内の表裏が変化する中で、街区一体を大きなまとまりとしていく。新築として計画する2Fの長屋は、最小限の「生活スペース」を備えた集住。1Fは賃料を通して地域で共有可能な風呂/食堂/工房/土間などの余剰としての「生活インフラ」を設ける。長屋の大屋根は境内の空間を囲いつつ、1Fにおいて境内は開かれる。既存と境内の見え隠れする関係が一体となった複合的な伽藍が都市に広がる。
(平成29年度)第24回ユニオン造形デザイン賞
テーマ:「インフラとしての建築」
審査員:千葉 学氏 審査講評
賞 | 受賞者氏名/所属機関 | 作品名 | 共同制作者 | 賞金 (単位:千円) | |
最優秀賞 | 鈴木 翔之亮 横浜国立大学大学院 都市イノベーション学府 | 屋台の風を吹かす街角の給水櫓 | 作品 | 500 | |
優秀賞 | 菅野 正太郎 mi Co. | 浮遊する伽藍 | 作品 | 共同制作者/ 園家 悠司 | 400 |
優秀賞 | 野本 壮太 京都工芸繊維大学大学院 工芸科学研究科 建築学専攻 | 連担のすゝめ | 作品 | 400 | |
佳作A | 鈴木 俊 東京理科大学理工学研究科 建築学専攻 | 主体(不)在の庭 | 作品 | 共同制作者/ 國分 元太 | 200 |
佳作A | 横山 大貴 日本大学大学院理工学研究科 建築学専攻 | 百年復興住宅 | 作品 | 共同制作者/ 藤井 将大 佐藤 千香 | 200 |
佳作A | 渡部 総一郎 フリーランス | Basement City | 作品 | 200 | |
佳作B | 池川 健太 フリーランス | 依存的多動建築 | 作品 | 150 | |
佳作B | 田村 聖輝 横浜国立大学大学院Y-GSA 建築都市文化専攻 | 川の営みと共に -川の流れを受け入れる治水技術による生物多様共生型の水涯線- | 作品 | 150 | |
佳作C | 齋藤 直紀 慶応義塾大学大学院理工学研究科 開放環境科学専攻 | ボロくてかわいいまちの インフラ | 作品 | 100 | |
佳作C | 横田 英雄 フリーランス | 地中の森 | 作品 | 100 | |
佳作C | 山崎 嵩拓 東京大学大学院 工学系研究科 都市工学専攻 特別研究員 都市計画(景観・緑) | なぜインフラは地中に埋没しているのだろうか? | 作品 | 共同制作者/ 尾門 あいり | 100 |
合計11件 | 総額 2,500 |