佳作C
大海原の小さな“潮溜まり”
―港の漁礁をつくる自然のドア―
井上 慧祐
芝浦工業大学 大学院 理工学研究科 建設工学専攻 原田真宏研究室
人と海の接点である港に、様々な生き物の居場所になる“潮溜まり”を提案します。自然現象で起こる、潮の流れは、季節や時間で絶えず変化し、港に様々な表情をつくります。自然のドアは、これらの流れに合わせて不規則に開いたり閉じたりして、その時・その場所に居る生き物を“潮溜まり”の中に運んでいきます。美しく広大な、紺色の世界が私たちと出会う場所。そこには、ゆらゆら揺れる無数のドアが浮いてくる。流れに身を委ねながらそのドアをくぐり抜けると、そこには豊かで小さな“潮溜まり”がある。海上では、私たちの操縦する船がゆらゆらしている。海中では、小さな魚の群れが縦横無尽に遊んでいる。海底では、鬱蒼とした茂みに生き物が潜んでいる。
港の入り口に、潮流で開閉するドアをつくることで、小さな“潮溜まり”は様々な生き物の居場所をつくり、人と自然を結びつける新しい繋がりをつくり出します。
港の入り口に、潮流で開閉するドアをつくることで、小さな“潮溜まり”は様々な生き物の居場所をつくり、人と自然を結びつける新しい繋がりをつくり出します。
(平成27年度)第22回ユニオン造形デザイン賞
テーマ:「あなたの『どこでもドア』」
審査員:安田 幸一氏 審査講評
賞 | 受賞者氏名/所属機関 | 作品名 | 共同制作者 | 賞金 (単位:千円) | |
最優秀賞 | 佐野 勇太 メルボルン大学大学院 建築デザイン専攻 | 記憶形 ―15の記憶形に形作られる’ドア’― | 作品 | 500 | |
優秀賞 | 小林 良平 東京藝術大学 美術学部 建築科 教育研究助手 | 地球の反対側と暮らす | 作品 | 300 | |
優秀賞 | 齊藤 誠 フリーランス | 3mmの都市の奥行き | 作品 | 共同制作者/ 武田 慎平 (フリーランス) 田中 和沙 (フリーランス) | 300 |
佳作A | 鬼頭 朋宏 大成建設株式会社 関西支店 設計部 | ここでもドア | 作品 | 200 | |
佳作A | ニコラ 咲菜恵 Ecole Nationale Superieure d’Architecture de Paris La Villette(ENSAPLV) | 町の秘密なDOOR | 作品 | 200 | |
佳作B | 岡田 有祐 京都工芸繊維大学大学院 建築学専攻 | ドアのないドア | 作品 | 共同制作者/ 藤井 愛 (京都工芸繊維大学大学院 建築学専攻) | 100 |
佳作B | 山口 琢磨 フリーランス 建築専攻(SPAIN MADRID在住) | もしもドア | 作品 | 100 | |
佳作B | 齊藤 佑樹 日本大学大学院 理工学研究科 建築学専攻 | 思い出への液体ドア | 作品 | 100 | |
佳作B | 瀬藤 謙徳 近畿大学 工学部 建築学科 | ドアの実が落ちる | 作品 | 100 | |
佳作B | 大田 美奈子 関西大学大学院 理工学研究科 環境都市工学専攻 建築学分野 | 土着的トイレ。無感情で開くと、異空間。 | 作品 | 共同制作者/ 寺田 桃子 (関西大学大学院 理工学研究科環境都市工学専攻建築学分野) | 100 |
佳作C | 安東 美咲 熊本大学 工学部 建築学科3年 | MIND TELEPORTATION DOOR MUSEUM | 作品 | 共同制作者/ 菊池 健太郎 (熊本大学大学院社会文化科学研究科) 筒井 総一朗 (熊本大学大学院自然科学研究科建築学専攻) 江口 信 (熊本大学 工学部建築学科) | 50 |
佳作C | 池野 雄貴 東京理科大学 工学部 建築学科 | Bricolaging Door | 作品 | 共同制作者/ 丸山 航 (東京理科大学 工学部建築学科) | 50 |
佳作C | 井上 慧祐 芝浦工業大学大学院 理工学研究科 建設工学専攻 原田真宏研究室 | 大海原の小さな “潮溜まり” ―港の漁礁をつくる自然のドア― | 作品 | 50 | |
合計13件 | 総額 2,150 |