入選
廃材の家
髙橋 慎一郎
土の空間工房「SO BA TO」(代表)
南米ボリビア共和国の都市コチャバンバには、ゴミ工場がないために、大量のゴミが路上等に放置されている問題を抱えている。また、水・電気・ガスという生活に必要なインフラ整備が行き届かないために、時折、生活に支障をきたすこともある。このような状況を受け、現在使用されていない鉄道跡地に、ゴミという廃材を再利用した家の建設を開始する。また、太陽光・雨水・風を利用して、日常時や自然災害時も快適な生活が送れるよう配慮した。この家の1軒目の住人は、収入向上を目的に農村から移民したフェリックス夫妻である。彼らは、この家の生活排水や生ゴミを再利用した廃材庭園の植物等を廃材店で販売することができる。また、この廃材の家は古タイヤ草履等の廃材再利用品を販売する廃材センター等と共に廃材の街をつくる。この廃材の家は、鉄道跡地を再利用しながら、廃材使用に同意した人々によって、徐々に建設され、廃材が循環することが期待される。
(平成17年度)第12回ユニオン造形デザイン賞
テーマ:「サステイナブルな住居」
審査員:難波 和彦氏 審査講評
賞 | 受賞者氏名/所属機関 | 作品名 | 共同制作者 | 賞金 (単位:千円) | |
入選 | 雨宮 廣明 日本大学 大学院 理工学研究科 建築学 | URBAN HOUSING | 作品 | 300 | |
入選 | Samuel Tan 北海道大学 大学院 工学研究科都市環境工学 | A Box with 100 LAYOUTS | 作品 | 300 | |
入選 | 土屋 友香 武蔵野美術大学 大学院造形研究科 | NAGAYA 2XXX | 作品 | 300 | |
入選 | 田中 渉 東京大学 大学院 工学系研究科 建築学 | 『sandbag house』 | 作品 | 共同制作者/ 岩元 真明 (東京大学大学院 工学系研究科 建築学専攻) 椎名 諒 (東京大学大学院 新領域創成学研究科 環境学専攻) | 300 |
入選 | 下田 康晴 広島大学 大学院 社会環境システム | Water Tree House | 作品 | 共同制作者/ 西川 佳香 (広島大学大学院 社会環境システム専攻) | 300 |
佳作 | 髙橋 慎一郎 土の空間工房「SOBATO」 代表 | 廃材の家 | 作品 | 100 | |
佳作 | 小縣 信也 YKK AP 株式会社 | 調湿の家 | 作品 | 共同制作者/ 杉本 英一 (大阪市立大学大学院 都市系専攻) | 100 |
佳作 | 綾城 圭 東京理科大学 理工学部建築学科 | permanent boxes | 作品 | 共同制作者/ 松本 巨志 (東京理科大学 理工学部建築学科) | 100 |
佳作 | 田辺 裕美 首都大学東京 工学研究科 建築学 | SKIN HOUSE | 作品 | 共同制作者/ 塩谷 智樹 (首都大学東京 工学研究科建築学専攻) | 100 |
佳作 | 川島 範久 東京大学 大学院 工学系研究科 建築学 | マチノアルイエ | 作品 | 共同制作者/ 小見山 陽介 (東京大学大学院 工学系研究科建築学専攻) | 100 |
合計10件 | 総額 2,000 |