佳作B賞
うつろいの映写機
宮本 皓生
工学院大学 建築デザイン学科
うつろいの映写機
風景の編集手法を用いた、都市と狭小住宅のつながりの在り方の提案。
舞台は高層ビル群がそびえ立つ新宿と代々木の狭間にひっそりと佇む低層住宅街である。
映写機のような家は小さな世界のうつろいを映し続け、やがて大きな都市のうつろいに関心を抱かせる。家が都市と人を取り持つ大きな窓口になる。
風景の編集手法を用いた、都市と狭小住宅のつながりの在り方の提案。
舞台は高層ビル群がそびえ立つ新宿と代々木の狭間にひっそりと佇む低層住宅街である。
映写機のような家は小さな世界のうつろいを映し続け、やがて大きな都市のうつろいに関心を抱かせる。家が都市と人を取り持つ大きな窓口になる。
朝、カーテン越しに差し込む柔らかい日差し、庭の紅葉に集まる小鳥たち1日が始まる
吹き抜けから差し込む光が洞窟のようなリビングを照らす
ゆるやかなスロープを登り、アーチをくぐって家を出る
大きな道路を渡ると突然空は狭くなる
仕事を終え、都市の雑踏を抜けるといつもの街並みがあたりに広がる。周囲の建物から少しだけ首を伸ばした自宅と目が合う
靴のまま裏口から家をぐるりとかけ登り、屋上に向かう
夕日に照らされた高層ビル群が映し出す風景はまるで連なる山の端のようだ
どうやら都市は確かにそこにあり、私もここにいるようだ
(令和4年度)第29回ユニオン造形デザイン賞
テーマ:「大きな家」
審査員:平田 晃久氏 審査講評
賞 | 受賞者氏名/所属機関 | 作品名 | 共同制作者 | 賞金 (単位:千円) | |
金賞 | 早坂 愛佳 東北芸術工科大学 建築・環境デザイン学科 | 川を守る者達 | 作品 | 1,000 | |
銀賞 | 服部 圭佑 九州大学大学院芸術工学府 | 3センチの空をつかまえる家 | 作品 | 共同制作者/ 柳 雄貴 (九州大学大学院芸術工学府) | 500 |
銅賞 | 坂野 修平 フリーランス | 批評するキリン | 作品 | 300 | |
佳作A賞 | 杉山 峻涼 武蔵野美術大学 建築学科 | 大きなおだんごの家 | 作品 | 120 | |
佳作A賞 | 野中 郁弥 横浜国立大学大学院Y-GSA | 船を造ること、海を使うこと、街を育てることー造船業がつくる新しい大きさの中に暮らすー | 作品 | 120 | |
佳作B賞 | 宮本 皓生 工学院大学建築デザイン学科 | うつろいの映写機 | 作品 | 100 | |
佳作B賞 | 西尾 依歩紀 金沢工業大学 建築学部 建築学科 | 溜(タ)め家(イエ) ―ため池と共に生きる大きな家の提案― | 作品 | 100 | |
佳作B賞 | 野中 美奈 横浜国立大学大学院 Y-GSA | みんなでつくる大きなおうち ―ワザによりお互いを尊重し、みんなを受け入れる― | 作品 | 100 | |
佳作C賞 | 岩下 隆平 東京工業大学 環境社会理工学院 建築学系 | 境界線に屋根をかける | 作品 | 80 | |
佳作C賞 | 後藤 樹也 東北芸術工科大学 建築・環境デザイン学科 | 不完全が生む寛容な家 | 作品 | 共同制作者/ 竹澤 龍河 (東北芸術工科大学 ) | 80 |
合計10件 | 総額 2,500 |